神戸大学大学院国際協力研究科は、日本学術振興会研究拠点形成事業(アジア・アフリカ学術基盤形成型)の第4回目セミナーを2014年12月8日、9日の2日間に渡り、同研究科棟1階大会議室に於いて開催しました。本研究拠点形成事業は、アジア、アフリカにおける教育行財政研究体制の構築と、持続的な若手研究者の育成を目的としています。「開発途上国における教育行財政研究と公共政策」に焦点を当てた今回のセミナーには、事業コーディネータの小川啓一教授をはじめ、本研究拠点・協力機関の共同研究者が世界各地から一堂に会しました。セミナーでは、今年度に実施した教育行財政の比較研究成果を共有し、今後の共同研究を行う際に用いる分析枠組みや研究協力体制について議論を深めました。

PC083412今回のセミナーには、延べ60名を超えるプロジェクト関係者が集まりました。本セミナーで研究発表を実施した研究者・専門家は、下記の国内外の研究拠点・協力機関から参加されました。

海外拠点・協力機関は、北京大学(中国)、ソウル国立大学(韓国)、ベトナム国家大学、チェンマイ大学(タイ)、ラオス国立大学、ヤンゴン教育大学(ミャンマー)、イエメン教育研究開発センター、カイロ大学(エジプト)、マケレレ大学(ウガンダ)、マラウイ教育科学技術省、国連児童基金(UNICEF)ミャンマー事務所の11機関、国内拠点大学は、大阪大学、広島大学、神戸大学の3機関です。

また、本研究科が11月初めから12月中旬まで実施したJICA課題別集団研修「教育行財政」に参加していた仏語圏アフリカ、カリブ海諸国の研修員、11名も本セミナーに参加しました。JICA研修員からは、途上国の課題や視点が、そして、本セミナーの研究者・専門家からは最新の知見が提供され、活発な議論が展開されました。

第4回目の本セミナーは、本研究拠点形成事業の目的である「研究体制の構築」と「若手研究者の育成」につき、初年度の集大成の機会になりました。本研究科の大学院生をはじめとする若手研究者は、各国の教育行財政の公共政策の実践例や経験を包括的に学習し、見識を深める場となりました。そして、多くの若手研究者も、これまでの研究成果を纏めた研究発表を行いました。初日のセミナーでは、教育行財政分野の著名な研究者たちから、東アジアの経験、アフリカや中東における今後の教育開発支援の展開についての視点が共有され、若手研究者からは、高等教育における教育行財政政策や教育段階を超えたインクルーシブ教育の視点について共有されました。二日目のセミナーでは、本研究科の研究者がUNICEFミャンマー事務所と協働で実施した教員養成大学のベースライン調査に関する報告やウガンダやラオスでの教育行財政の実態についての研究成果が共有されました。

本セミナーでの発表後に行われた議論は、今後の教育行財政に関する比較研究を行っていく上で焦点とするべき課題や分析の枠組みについて多くの示唆を与えるだけでなく、本領域で最先端を走る研究者と若手研究者が自由闊達に意見交換をする機会になりました。

関連リンク
http://www.gsics.kobe-u.ac.jp/indexj.html
http://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/event/2014_12_08_01.html


Category: 拠点形成事業セミナー