2015年6月29日(月)、国際協力研究科棟1階大会議室にて、神戸大学大学院国際協力研究科が2014年4月より中核となり実施している日本学術振興会研究拠点形成事業(アジア・アフリカ学術基盤形成型)「アジア・アフリカにおける教育行財政研究と持続的な若手研究者の育成(事業コーディネータ:小川啓一教授)」の2015年度第1回目となるセミナーが開催されました。

IMG_1740「教育行財政」に焦点を当てた本セミナーでは、本事業の国内外の拠点機関の研究者が研究成果を英語で発表し、50名を超える研究者・実務者の参加がありました。また本セミナーには、本研究科が6月初めから7月中旬まで実施したJICA課題別集団研修「教育行財政-基礎教育の質、内部効率性、格差に焦点をあて-」を受講していたアジア、アフリカ、中東からの教育省高級官僚も参加し、内4名は討論者として発表に対するコメントを共有されました。

第一部は「アジアにおける教育行財政」をテーマとし、まずアジアの海外拠点機関からお招きしたソウル国立大学のキム・キソック名誉教授とチェンマイ大学のパンヤヌアット・アヌラック名誉教授が、自国の教育行財政に関する最新の研究成果を発表されました。続いて、国内協力機関からお招きした大阪大学の川口純助教が、教育財政の視点から、アジアを中心とする各国の障害児教育政策を比較した研究の成果を発表されました。

IMG_1767第二部は「サブサハラ・アフリカにおける教育行財政」をテーマに行われ、まず、本事業の目標の一つである「若手研究者育成」に向け、本研究科博士課程後期に在籍している坂上勝基氏とオクルト・ジェジェ・モゼス氏に、ウガンダをフィールドとする教育行財政研究の成果を発表する機会が与えられました。最後には本研究科の小川啓一教授が、アフリカの海外協力機関の一つであるマラウイ教育省のチモンボ・ジョセフ氏(元マラウイ大学准教授)と共同で行った、マラウイの無償化政策下における教育行財政に関する実証研究の成果を発表されました。

各部の発表と、討論者と発表者によるディスカッションの後には質疑応答の時間が持たれ、参加者から多数質問が投げかけられました。本研究科の大学院生をはじめとする若手研究者にとっては、アジア・アフリカ地域の教育行財政上の課題に関する最新の知見について見識を深める、絶好の機会となりました。本セミナーは「教育行財政」について本事業が実施している比較研究の進捗状況を共有し、本年度の共同研究活動で用いる分析枠組みや研究協力体制について確認する有意義な機会となりました。

(文責:博士課程後期課程3年 坂上勝基

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Category: ニュース , 拠点形成事業セミナー