私、白石希望は9月7日から9月25日の約三週間、カンボジア教育ユース・スポーツ省にてインターンシップを実施しました。教育ユース・スポーツ省では計画局に配属され、ノンフォーマル教育に関する政策について研究調査を行いました。具体的には、1. 教育省の既存のデータの収集、2. UNESCOプノンペン事務所の訪問、3. 州・群教育省ノンフォーマル教育局職員へのインタビュー、4. ノンフォーマル教育プログラムの生徒と教師へのインタビューおよび授業観察を行いました。以下、その報告をいたします。

まず、教育ユース・スポーツ省ノンフォーマル教育局へ行き、教育省が収集したデータや政策文書、レポートなどの資料を収集しました。また、そのデータ・資料を元にノンフォーマル教育について職員の方へインタビューを行うことで、カンボジアのノンフォーマル教育に関する政策について理解を深めることができました。

そして、UNESCOプノンペン事務所を訪問し職員の方と意見交換を行いました。この中ではノンフォーマル教育を担当する職員の方に自分の研究について意見をいただき、UNESCOの調査結果からみたカンボジアのノンフォーマル教育の現状について教えていただきました。UNESCOプノンペン事務所は長きにわたりカンボジアのノンフォーマル教育を支援しており、調査なども行っています。このため、UNESCOプノンペン事務所を訪問したことで教育省では得ることのできなかった情報を得、カンボジアのノンフォーマル教育について知見を広げることができました。

次に、Takeo州およびPreyveng州において、州・群教育庁ノンフォーマル教育局職員にインタビューをさせていただきました。Takeo州では州・群教育庁ノンフォーマル教育局職員各一名、Preyveng州では州教育庁ノンフォーマル教育局職員一名の計三名に対し、主に各教育庁が行うノンフォーマル教育プログラムの調査・運営・評価などのプロセスについてインタビュー調査を実施しました。このインタビューを通じて、ノンフォーマル教育に対する地方政府の各教育庁の役割について理解することができました。

Shiraishi2また、Takeo州およびPreyveng州の復学教育プログラムと成人機能識字教育プログラムという二種類のノンフォーマル教育プログラムが実施されている学校を訪問し、生徒と教師を対象にインタビューを行いました。Takeo州では復学教育プログラムと成人機能識字教育プログラムが行われている学校を各一校訪問し、復学教育プログラムの教師二名、成人機能識字教育プログラムの教師と生徒各一名の計四名を対象にインタビューを行いました。Preyveng州では、復学教育プログラムを実施する学校二校と成人機能識字教育プログラムを実施する学校一校を訪問し、復学教育プログラムの教師二名と生徒一名、成人機能識字教育プログラムの教師・生徒各一名の計五名を対象にインタビューを行いました。教師に対しては主に教員研修や教室内の活動、そして教育省との関係性について質問し、生徒に対してはプログラムに参加するに至った経緯や参加するうえでの目標について質問を行いました。これらのインタビューを通じて、カンボジアのノンフォーマル教育について実施面より考察することができました。さらに、Preyveng州において復学教育プログラムと成人機能識字教育プログラムを実施する学校を各一校観察し、教室内での生徒と教師の関わり合いや授業内容について理解を深めました。

上記のインターンシップでの活動を通して、3週間という短い期間でしたがカンボジアのノンフォーマル教育政策に関する修士論文の本格的な調査を今後行うにあたり必要な、貴重な情報を得ることができました。最後に、インターンシップを受け入れてくださったリム・ソシア事務次官、インターンシップの活動を支援してくださった計画局職員の皆様、そしてインターンシップの機会を与えてくださりインターンシップ中も様々な形で支援してくださった小川啓一教授に深く感謝いたします。

博士前期課程1年
白石 希望


Category: 若手研究者のインターンシップ