2016年7月1日(金)、開発運営政策セミナー「アジア太平洋地域における学校財政研究」が神戸大学国際協力研究科の大会議室で開催されました。招聘講師の芦田明美博士(ユネスコバンコク・プログラムオフィサー)により、カンボジア、ラオス、ベトナムの東南アジアの3カ国における学校財政研究の成果が共有されました。

2015年5月19日から22日までの間、韓国の仁川で開かれた世界教育フォーラムで、2030年教育アジェンダが世界的に著名な碩学から提唱され、これは「第4の持続可能な開発目標(SDGs)である教育の質」に統合されました。基礎教育は引き続き教育開発目標の中心で、「2030年までに全ての男女の初等教育を無償化し、公平で質の高い初等教育及び中等教育を保証する効果的な教育成果をもたらす」ことを宣言しました。財政戦略を可能とするため、持続的、革新的、的確な財政政策、そして効率的な実施計画は2030年教育アジェンダ達成の鍵になります。

このような背景のもと、ユネスコ・バンコクはアジア太平洋地域における適切で、効率的で、そして公平な学校財政の地域研究を実施しました。この研究はユネスコと神戸大学の協力の下、10カ国を対象として行われました。小川啓一教授とユネスコの専門家により、カンボジア・ラオス・ベトナムを対象とした教育行財政に関する文部科学省・ユネスコプロジェクトが実施され、その研究成果も芦田博士が発表されました。

学校財政とは「学校単位での資金調達、分配、運営」であり、このセミナーでは学校財政に対するアセアン諸国の経験を共有し、そして上記の3カ国の学校財政に関する成果や課題を確認し、これらの国々の成功と失敗を学ぶことを目的としています。芦田氏は、また各国の学校財政の政策体系とその実施に関する詳細な説明もされました。

質疑応答の後、国際機関への就職に関心がある学生のために、ご本人の研究内容やユネスコでのキャリアを共有していただきました。芦田博士のセミナーでは、学術的な研究報告だけではなく、参加者たちが国際機関の就職情報も得ることができ、非常に有益な時間となりました。

(文責:博士課程後期課程一年Nguyen Thi Thanh Huyen、日本語訳:博士課程後期課程一年 崔善境)

関連リンク
http://www.kobe-u.ac.jp/en/NEWS/event/2016_07_01_01.html
http://www.unescobkk.org/


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