2016年7月12日(火)、神戸大学大学院国際協力研究科棟1階大会議室にて、第8回目の日本学術振興会研究拠点形成事業 (アジア・アフリカ学術基盤形成型)セミナー「教育行財政」が開催されました。今回のセミナーでは、幼児教育と困難な環境下における教育に焦点が当てられ、シニア研究者のみならず若手研究者も研究成果を発表し、50名以上の研究者や実務者が参加しました。

JSPS Seminar #8第一部では、「アジア太平洋地域における幼児教育財政」をテーマとして、神戸大学大学院国際協力研究科の小川啓一教授が「アジア太平洋地域における幼児教育財政-10カ国の研究成果をもとに-」と題して発表されました。続いて、同研究科博士後期課程の金 娜廷氏が「韓国における幼児教育財政」という題目で発表を行いました。第一部の最後では、同研究科博士後期課程のHuyen T. T. Nguyen氏が「ベトナムにおける幼児教育財政」という題目の研究成果を発表されました。第一部の発表後には、ベナン共和国・幼児・基礎教育省課長のMohamed Aboubakari氏とモロッコ王国・教育・専門的訓練省課長のMohammed Lamarti Sefians氏が討論者として発表に対するコメントを共有され、質問もされました。

第二部は、「困難な環境下における教育」をテーマに行われました。まず初めに、ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン教育研究科のTejendra Pherali上級講師が「ネパールにおける震災後の教育復興の課題と機会」を題に発表され、筑波大学大学院教育研究科の川口純助教が「インクルーシブ教育と特殊教育の比較分析-開発途上国における費用効果に集点を当ててー」という題目で発表をされました。最後に、神戸大学大学院国際協力研究科博士後期課程の崔善境氏が「フィリピンにおける職業訓練教育の収益率」という題目で発表を行いました。発表後には、招待討論者のギニア共和国・高等教育・科学研究省のBillo Barry課長と、サモア独立国・国家教育・スポーツ・文化省のMeleia Reed主任経理士が貴重なコメントをされました。

各セッションの発表後には、質疑応答の時間が設けられ、喫緊の世界的課題に対処する教育行財政の専門的な知識と理解を深めるため、活発な意見交換がなされました。本セミナーは、17カ国から25名の教育省官僚が参加され、開発途上国における教育の改善にむけたエビデンスに基づく政策立案の重要性について議論することができました。25名の教育省官僚は、本研究科が実施しているJICA課題別研修「教育行財政」の研修員です。

本学が2014年4月から実施している日本学術振興会研究拠点形成事業(アジア・アフリカ学術基盤形成型)「教育行財政研究」は、本研究科の小川啓一教授がコーディネートされています。本事業の主な目的は、本事業に参加しているアジア・アフリカの研究機関のシニア研究者が大学院生を含む若手研究者と共同で研究を実施することにより、若手研究者を育成することです。

文責:研究生 Md. Jahangir Alam、日本語訳:博士課程後期課程一年 崔善境

関連リンク
http://www.kobe-u.ac.jp/en/NEWS/event/2016_07_12_01.html
http://jp.gsics-core2core.com/


Category: 拠点形成事業セミナー